認知症の前段階って何だ?


認知症高齢者は約462万人。
そして認知症の前段階である
軽度認知障害(MCI)は約400万人。

65歳以上の4人に1人が
認知症もしくは認知症の予備軍である。

認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)は
いわゆるグレーゾーンで正常と認知症の間のような状態である。
5年で約50%の人が認知症に移行すると言われる。

チェック項目としては
 ・同じことを何度も聞く
 ・約束を忘れる
 ・趣味を辞める
 ・怒りっぽくなる
 ・見慣れない聞きなれないものに嫌悪を示す
 ・夜になると被害妄想が生じる
 ・物をどこに置いていいかわからなくなる。

などがあげられる。
現在は「物忘れ外来」でMCIスクリーニングというのが
実費負担で受けることが可能である。

認知症の中でも最も頻度の多いものが
アルツハイマー型認知症である。
アミロイドベータペプチドが脳内に溜まり、
認知機能が低下するのが特徴である。
MCIスクリーニングは血液検査を行い、
アミロイドベータペプチドの排泄と毒性を弱める機能を持つ
3つのタンパク質を調べるというものである。

認知症の手前である軽度認知障害(MCI)を早期発見し、
治療予防することで14〜44%改善する1)という報告がある。
またフィガーの研究では2年続けることで
25%の認知機能向上が認められている。
具体的な内容は
 ・週3回 1日30分程度の有酸素運動(早歩き)
 ・軽い筋トレ
 ・動物性脂質や塩分を減らし、魚と野菜を増やす
 ・血圧管理を徹底する
 ・記憶力を使うゲームを週3回10分程度行う

認知症が疑われる場合は、
物忘れ外来で早期発見を行い、
上記の予防を試していくことで、
1人でも改善する人が増えていけばと願う。

1)Manly JJ. Bell-McGinty S. Tang MX. Et al. Implementing diagnostic criteria and estimating frequency of mild cognitive in an urban community. Arch Neurol.2005:62(11):1739-1746